いつ?何を?どれだけ?
買ったり作ったりすればよいのかコンピュータに計算させよう、ということです。
例えば、貴社にて10機種のパソコンを製造していたとします。パソコンの中には沢山の電子部品が入っています。それらの電子部品がパソコンの販売計画に基づいて計算された生産計画に合わせ用意されている必要があります。パソコンに組み込む電子部品がいつ必要なのか?そのためには、いつ部品を発注する必要があるのか?を計算させる仕組みがMRPです。
しかし、世の中は単純ではありません。
パソコンの組立に2日間必要である場合、パソコンの組立前に全部品を揃えると部品在庫を最長2日間抱えることになってしまいます。それならば組立工程ごとに部品を納入させればよいかと思うと、部品業者からの納入は1回/週だったりします。さあ、どうしましょう?
モデルAの売れ行きが絶好調で生産量を増加させたいがモデルBは生産量を減らしたい。しかし、とうの昔に各々のモデルの部品は発注済みである。さあ、どうしましょう?
部品の製造業者が突然倒産した?さあ、どうしましょう?
前工程と後工程で工場が違う?さあ、どうしましょう?
生産の為の所要量計算だけでなく、サービスパーツの需要予測も必要。さあ、どうしましょう?
新製品の発売日が迫っているのに最終仕様が決まってなくて最終組立できません。さあ、どうしましょう?
設計変更で新部品を組み込むことになりましたが、旧部品の在庫がたんまりあります。さあ、どうしましょう?
これらの様々な要因を解決するための設定は、あなたが今使用しているMRPで可能ですか?
LNのMRPでは上記のような例外、ただし製造業にとっては日常的に発生すること(←何か表現が変ですね)に対し、様々な機能を有しています。それは、LNが「複雑な製品と複雑なサプライチェーンをもつグローバル製造業」に育てられてきた結果です。
ボーイング社の工場の脇に、日本から空輸された主翼が雨ざらしで山積みされていたらシャレになりません。ちなみにボーイング社は純粋なMRPではなく、LNのAssembly
Planning & Controlという仕組みを使って高度な生産計画&管理をしています。この話は機会があれば。
そもそも御社では部品表や生産工程がデータ化されていない?まずは、そこから始めましょう。
(追記)
あるWebサイトに「MRPは中小企業を中心に普及してきた」という記述がありました。本当ですかね?