2013年9月25日水曜日

【LNよもやま話 #12 Porting Setって何よ?】

このブログは「Porting Set」という検索キーワードで訪問されている件数が多いので、今回は「Porting Set」特集です。

「LNバカ(Baanバカ)」の私は「Porting Set」って一般用語だと思っていましたが、「Porting Set」で検索するとLN関係、Baan関係ばかりヒットします。

LNのPorting Setの「Porting」も基本的には一般IT用語の「ポーティング」と同義です。すなわち「移植するためのセット」です。LNWindowsUNIXIBM-AIXHP-USOracle-Solaris)、LinuxSUSERed Hat)で動作します。かつては、Tru64 UNIXAS/400OS/390Z/OSDYNIX_PTXReliantUNIXSINIX)、IRIXなどでも動作しました。また、データベースとしてはOracle DBSQL ServerInformixDB2が使用できます。かつてはSybaseBisamBaan社製DB)なども使用できました。これらのOS/DBの組合せごとにLNを動作させる仕組みが「PortingSet」です。


これらのOSおよびDBに依存する機能(コンパイラ、帳票出力制御、SQL、など)のみをLN本体から切り離して独立させていますので、OS/DBの組合せごとにPortingSetは存在します。また、OS/DBのバージョンごとにもPrtingSetが存在します。


・・・ということは、、、賢いあなたは気付きましたね?

UNIXで動作しているLNWindowsへ移植する

Windows 2003で動作しているLNWindows2008環境へ移植する

Oracleを使っているLNSQL Serverへ替える

ということが、PortingSetの入れ替えだけで行うことが出来ます。


・・・もっと賢い方は、こういう疑問をもったかもしれません。

・古いバージョンのLNBaanTriton)も最新のOS/DBで動くのだろうか?

正解です。なんと1996年にリリースされたTriton3.1bHP-UX 11i v3Oracle11gR2で動作します。実際に某日本のお客様において、15年以上前のバージョンが数度のハードウェア(OS/DB)の変更を経て使用されています。

世の中に蔓延している「ERPって入れる時も大変だけど、バージョンアップも大変だよね」という都市伝説に対して、LNは「じゃあ、ERPをバージョンアップしなければいいじゃん」と言えるのです。

次号では「MIRACLE(Machine Independent Risc Architecture Computer Language Environment)から歴史が始まるLN技術のマニアックな話」を書こうかと。。。この号の続編になります。